妙鉢(みょうはち)の最上品、伝統工芸士長龍作による逸品です

妙鉢(みょうはち)の最上品、伝統工芸士長龍作による逸品です。


一時は納期が数年と言われていましたが、写真の品をお納めしたのが晩年の頃、おそらく最後に近い作品だったと思います。
儀式や葬儀などで用いられる梵音具の一種ですが、宗派により形状の違い、使用法の違いがあります。
房を垂れ下げた紐に指を通して打ち鳴らしますが、その紐も別誂えの正絹組紐で仕上げました。
仏具に用いる正絹紐の大半は「正絹被せ」といい、外側は正絹を組みますが、芯材は人絹等を用いるのが一般的です。
お納めしたのはオール正絹、価格も数倍に跳ね上がりますが、長龍作の妙鉢であるからこそ紐にまでこだわってみました。
お納めしたのは真言宗ご寺院に一双、曹洞宗ご寺院に半双(2枚)ですが、真言宗では銅鑼を受け皿にして妙鉢を重ね置くという作法があります。


当然銅鑼は妙鉢より一回り大きなサイズが必要になり、それらをセットでお納めしました。
もちろん銅鑼も長龍作、銅鑼紐も別誂え正絹製です。
今後もこういった後世に残る逸品を納めさせて戴きたいと願っています。

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