「東寺に伝わる国宝の五鈷杵と同じものが作れるか」というご注文で、かねてよりおつきあいのある京都の伝統工芸士に相談し、約半年をかけて作っていただいた逸品です。
弘法大師(空海)が唐から帰国する際に、師である恵果(けいか)から授けられたものとして、京都教王護国寺(東寺)に伝わる密教法具で、五鈷杵の他、金剛盤、金剛鈴の三点が一組になっています。
現在も特別な法会では実際に用いられ、東寺の法具中でも特に貴重なものとされています。
お納めしたものは銅製で、鋤彫りという最上の彫金技法で作られ、五鈷杵の一部分には御舎利を埋め込み、本金による消しメッキで仕上げていただきました。
お客さまにもご満足していただき、大事な法会には取り出してお使いされているとのことです。
素晴らしいご縁を頂きありがとうございました。